SEO

クラスターコンテンツとは?ピラーコンテンツとは?トピッククラスターモデルのメリットや作り方まとめ

クラスターコンテンツとは?ピラーコンテンツとは?トピッククラスターモデルのメリットや作り方まとめ

SEOを考える時に
「どうやって良い記事を作るか」
だけに目がいってませんか?

記事単体での品質は確かに重要ですが、それ以外にも
「サイト全体」
で、評価を高める必要性があります。

特に、個人ブログの場合
・企業に比べて更新頻度が低い
・お金をかけて外注できない
など、色々な制約の元でブログ運営をしていると思います。

そんな個人ブログにおいて重要な考え方として
「トピッククラスターモデル」
という考え方があります。

今回は、このトピッククラスタモデルについて解説していきます。

この記事を読むことで
「弱小サイトでもミドルキーワードを狙える戦略」
を学ぶ事が可能です。

トピッククラスターモデルとは

トピッククラスターモデルとは
「特定のトピックに関して上位検索を狙うための戦略」
の1つで
・クラスターコンテンツ
・ピラーコンテンツ
の2種類の記事を用意し、

1.ピラーコンテンツで網羅的な記事を書く
2.クラスターコンテンツで限定的な記事を書く
3.これらを内部リンクで繋げる

という方法で記事を作る戦略です。

ピラーコンテンツとは

ピラーコンテンツは、トピッククラスターモデルの中で
「情報を網羅的に書いた記事」
のことです。

これは、複数の記事へのリンクが貼られることを前提に、全体的な内容を入れる事が多いです。

このピラーコンテンツに細かい情報を載せない理由は後述しますが、そもそもの役割がクラスターコンテンツと棲み分けされていると理解しておいて下さい。

クラスターコンテンツとは

クラスターコンテンツは、先ほど少し触れた様に
「特定のトピックの中でも限定的な内容を書いた記事」
のことです。

これは、キーワード選定でスモールキーワードを探して作るような記事がイメージしやすいでしょう。

「SEO」などの大きなキーワードはピラーコンテンツになる可能性が高く、その中で
「内部SEO対策」「SEO対策とは 初心者」
などのようなスモールキーワードがクラスターコンテンツになる可能性が高いです。

トピッククラスターモデルの例

このブログは、ブログ運営に関する情報発信をしていますが、例えばこのブログの読者向けに

「ブログ運営方法」

という網羅的な記事を作ったとします。

そうすると、下記のようにピラーコンテンツとクラスターコンテンツを作ることが考えられます。

ブログのトピッククラスターモデルの例ブログのトピッククラスターモデルの例

ブログ運営方法の記事では、

・SNS運用方法
・アクセス数を上げる
・読み易い文章作成
・成約率を上げる
という事が必要です。

という様に網羅的な記事を作りますが、細かい方法やノウハウ的な話はピラーコンテンツでは記載しません。

そして、上記の4つの記事をクラスターコンテンツとして作成し、それぞれにリンクを付けるというような構成にします。

競合の多いキーワードほどクラスターコンテンツが重要になる

クラスターコンテンツを作成する事には、いくつかのメリットがあり、具体的には後述しますが、
「強豪がそれなりに多いキーワード」
で上位表示させるためには、このクラスターコンテンツが重要になってきます。

というのも、ドメインパワーが弱いブログでは、1つの記事の内容がどれだけ独自性があり、専門性が高い記事だったとしても、検索上位に上がることは困難です。

一方で、クラスターコンテンツを作り、
「複数の記事で1つのトピックを攻める」
という方法であれば、ミドルキーワードでの検索上位の獲得が見えてきます。

この様に、狙うキーワードによってはクラスターコンテンツが重要になることがあります。

クラスターコンテンツを作るメリット

では、このトピッククラスターモデルを使い、クラスターコンテンツを作ることには、どういったメリットが有るのでしょうか。

ユーザーの利便性が高い

ブログの基本は
「ユーザーが欲しい情報を欲しい分だけ出す」
という事です。

最近は、網羅性のある記事が評価されるなどの情報もありますが、どんなに良い情報でも
「今、不要だと感じる情報」
は、ユーザーにとって邪魔です。

例えば、すでにブログをやっている人で、「PV数を伸ばしたい」と考えている人がいるとします。

その人に
「ブログとは・・・」
みたいな基本的な情報はいらないですよね。

網羅的な記事ばかりだと、この様に
「今は不要な情報」
まで入ってきてしまう可能性があります。

それを、クラスターコンテンツとして分けていくことで、利便性の高いサイトを作ることが可能になります。

SEOに効果がある可能性が高い

クラスターコンテンツは、
「内部リンクが正しくつけられている」
という点で、SEOの効果が高いと言われています。

内部リンクは
「どこでも良いからリンクがあれば良い」
というものではありません。

その記事を見た人が、関連性の高い情報を見るために内部リンクがあるのです。

この関連性の高い内部リンクを自然と作れるのが、クラスターコンテンツなのです。

このクラスターコンテンツを作っていくことで、自然な内部リンクが生まれ、結果としてSEO対策になるという仕組みです。

検索エンジンに評価されやすくなる

Googleは、トピックごとの網羅性を重視しています。

クラスターコンテンツを作ることで、サイト内の情報が体系的に整理され、検索エンジンが「このサイトは特定のジャンルに強い」と評価しやすくなります。

特に、スモールキーワードを使ったロングテール戦略と一緒に使うことで、
「1つのジャンルに対しての記事数が多く、内容が深い」
とGoogleに認知されれば、自然と検索上位に上がってくる記事が増えてくるでしょう。

クラスターコンテンツに適した記事数は?

クラスターコンテンツの適切な記事数は、ジャンルやブログの規模によって異なりますが、基本的にはピラー記事1つに対して、3~10本程度のクラスター記事を用意するのが理想的です。

記事数の目安

  • 小規模なクラスターコンテンツ(3~5記事)
    → 特定のトピックを簡潔にまとめる場合に適している。
    → 例:「初心者向けWordPressの始め方」
  • 中規模なクラスターコンテンツ(5~10記事)
    → 1つのテーマを深く掘り下げるのに適している。
    → 例:「Webライターとして副業する方法」
  • 大規模なクラスターコンテンツ(10記事以上)
    → 網羅的なガイドを作成する場合に適している。
    → 例:「ブログ収益化の完全ロードマップ」

記事数を決めるポイント

  1. 検索意図を網羅できているか?
    記事数が多ければよいわけではなく、必要な情報が適切に整理されていることが重要。
  2. ユーザーが求める情報を適切に提供できるか?
    同じ内容の記事が重複しないようにする。
  3. 内部リンクを適切に配置できるか?
    クラスター記事間で相互リンクを張ることで、検索エンジンが構造を理解しやすくなる。

無理に記事数を増やすのではなく、検索意図を満たし、読者がストレスなく学べる構成を意識することが大切です。

検索意図に関してはこちら

【具体例あり】検索意図とは?SEO対策に役立つ検索意図の分析方法とおすすめツール
【具体例あり】検索意図とは?SEO対策に役立つ検索意図の分析方法とおすすめツールSEO対策には、色々な物がありますが、特に抑えておきたい事の1つに 「検索意図」 という物があります。 この検索意図を無視して...

トピッククラスターモデルが使いやすい記事例

ここでは、実際にトピッククラスターモデルが使いやすい例を紹介します。

あなたのブログで使えそうな記事があれば、是非トピッククラスターモデルにしてみて下さい。

ランキング記事

「〇〇ランキング」のようなまとめ記事は、トピッククラスターモデルを利用しやすいです。

例えば、特定のジャンルの商品をトップ10形式のランキング記事を作り、各商品のレビュー記事をクラスターコンテンツとしてリンクする形です。

物販系のアフィリエイトをしている場合などで使いやすい形式です。

ロードマップ

このブログもそうですが、ノウハウ系のブログを作っている人には、ロードマップを作るのをおすすめします。

私も、ある程度記事が揃ってきた段階でロードマップは作る予定ですが、例えば
「初心者が月1万円の収入を得るために必要な30のステップ」
というピラーコンテンツを作り、そこから各30ステップの具体的な方法をクラスターコンテンツにします。

各クラスターコンテンツには、画像付きで「レンタルサーバーの契約方法」みたいな記事を作っていき、
「すでにできている人・関係ない人」
は、30ステップの内、自分に関係のある部分だけを見れるような形にします。

Q&A記事

Q&Aの記事も、ピラーコンテンツとして作りやすい1つのテーマです。

例えば、
「ブログ運営でよくあるQ&A」
のような記事を作り、その中で色々な質問に答えていきます。

そしてその中で
「深堀りして具体的に改善ステップがあるよ」
という記事をクラスターコンテンツとして別記事にしてリンクさせます。

そうすると、すでにその問題は解決済みの人からすると、余計な情報を見なくて済むため、利便性が高まります。

用語解説

用語解説も、トピッククラスターモデルが使いやすいです。

例えば、「〇〇で覚えておきたい専門用語」という記事を作って、そのクラスターコンテンツとして各専門用語の詳しい情報を書いていきます。

特に技術分野などの
「細かい概念を理解するのが難しいジャンル」
では、こういったクラスターコンテンツが有効です。

簡単な雑学などのように数行で話が終わるような場合は、クラスターコンテンツ化してしまうと、余計に利便性が下がる可能性があるので注意しましょう。

クラスターコンテンツの作成方法

続いて、具体的にクラスターコンテンツを作る方法を見ていきましょう。

メインとなるテーマ(ピラー記事)を決める

まず、サイトのテーマに沿ったピラー記事を決めます。

例えば、副業ブログなら「副業ブログの始め方」、投資系なら「初心者向け投資の基本」といった具合です。

前項を参考に、自分のブログで使えそうなテーマを考えてみましょう。

関連するクラスター記事をリストアップ

ピラー記事で取り上げるテーマに関連するトピックをリストアップし、それぞれ個別記事として作成します。

例:「SEO対策の基本」というピラー記事のクラスター記事
– 「キーワード選定の方法」
– 「被リンクを獲得する方法」
– 「内部リンクの最適な貼り方」

内部リンクを最適に配置する

ピラー記事からクラスター記事へ、またクラスター記事同士を適切に内部リンクでつなぎます。

読者がスムーズに次の記事へ進めるよう、記事内に自然にリンクを配置しましょう。

クラスターコンテンツ側からもピラーコンテンツにリンクを付ける

記事によっては、ピラーコンテンツからクラスターコンテンツだけに対してリンクを飛ばすのではなく、反対にクラスターコンテンツからピラーコンテンツへリンクを飛ばしましょう。

特に、ノウハウ系の場合には
「部分的に知った人が全体を知りたいと思うこと」
がよくあります。

そのため、相互にリンクを付けておくことでユーザーの利便性が向上します。

「〇〇ランキング」
のような記事の場合には、複数のランキングで同じ記事がクラスターコンテンツになる可能性があり、それらを全て相互にリンクすると利便性が落ちる可能性もあるので注意が必要です。

クラスターコンテンツ作成の注意点

クラスターコンテンツを作成する際には、いくつか注意が必要です。

複数のピラーコンテンツから1つのクラスターコンテンツにリンクしてもOK

最初は、ピラーコンテンツとクラスターコンテンツが
「1対多」
の状態で作られると思いますが、記事数が増えてくると
「多対多」
になることがあります。

複数のピラー記事から1つのクラスターコンテンツに飛ぶようなケースです。

これらは、きちんとユーザーの利便性が高い状態を維持できれば、問題ありません。

カニバリゼーションには注意!

カニバリゼーションとは、
「同じサイト内で類似したキーワードの記事が競合し、検索順位を下げてしまう現象」のことです。

詳しくはこちら

【警告】ブログ記事が増えればカニバリゼーションチェックが必須になる!カニバリゼーションとは?
【警告】ブログ記事が増えればカニバリゼーションチェックが必須になる!カニバリゼーションとは?ブログ記事が増えてくると、そのコンテンツの内容を全て把握するのが困難になってきます。 特に、一部記事を外注したりすると、その内容を...

クラスターコンテンツを作る際は、キーワードの重複を避け、各記事のテーマが明確になるようにしましょう。

分けすぎると1つ1つの品質が下がる

クラスターコンテンツを作る際に、無理に記事を分割しすぎると、1つ1つの記事の内容が薄くなり、読者にとって価値の低いコンテンツになってしまいます。

また、1つのトピックに対して1000文字の記事が100個あったとすると、それら全てを読者が見ようと思うと、少なくとも100回のクリックが必要です。
(キレイに内部リンクが作れていたとしても)

そうなると、元々は「ユーザーの利便性」を高めることが目的だったクラスターコンテンツが、ユーザーの利便性を下げる結果になります。

そのため、分けすぎには注意し、
「読者が1つの記事で欲しい情報は1つにまとめる」
ということが重要です。

これをするには、その記事の役割(ピラーコンテンツのどの部分をクラスター化しているか)の理解と、その記事を作る際のキーワードを意識して記事を作ることが必要になるでしょう。

まとめ

今回は、トピッククラスターモデルという記事構成について解説してきました。

特に弱小サイトの間は、クラスターコンテンツを活用して検索上位を取っていくことが重要になります。

「記事は単体で考えるのではなく、サイト全体で考えていく」

ということを意識して、今後の記事作成に活かして下さい。

このブログでは、ブログ運営に関する情報発信をしています。

他の記事も参考にしていただき、是非アクセスの集まるブログづくりを目指して下さい。