副業を検討する際に、
「初期費用が少なくてできる副業」
として、真っ先に候補に上がるのが
・ブログ
・Webライター
ではないでしょうか。
私は、その両方に挑戦してきましたが
「こういうタイプの人はこっちを優先してやったほうが良いな」
というポイントがあります。
おそらく、この記事にたどり着いた人は、ブログとWebライターのどちらに挑戦するのか迷っているのではないでしょうか。
そこで、どちらも経験してきた私の話を踏まえて
「どちらを選ぶのか」
の1つの基準になればと思っています。
知らずにスタートしてしまうと
「自分には向いていなかった」
という事もありますので、是非参考にして下さい。
Webライターとブログの違い11選
まずは、Webライターとブログの違いについて見ていきましょう。
色々な面での違いがありますが、良し悪しではなく
「あくまで違い」
とお考え下さい。
仕事内容
仕事内容は、どちらも一見すると
「サイト用の記事を作る」
という内容の様に思います。
しかし、その中身は微妙に違いがあります。
一般的に、Webライターの仕事は
「記事の執筆」
に限定されますが、ブログの場合は
「その他の運営全般」
も含まれているのが大きな違いです。
例えば、ブログを自分で運営するなら
・どこで利益を産むのか
・どういった方向性でブログを運営するのか
・どういったキーワードで記事を書くのか
ということを考える必要があります。
この様に、業務の範囲はブログの方が広く、Webライターの方が狭い傾向にあります。
報酬体系
報酬体系は、個人的に最も大きな差の1つです。
Webライターの報酬は
「書いたら書いた分」
もらえる可能性が高いです。
一般的には、「1文字1円」のように文字単価で報酬が決まります。
そのため、記事を書けば書くだけ報酬がもらえます。
ただし、文字数は「1記事あたり◯文字以内」のように、制限されている案件もありますので、無限に稼げるわけではありませんが、
「作業に応じて報酬が発生する」
というのが大きな特徴です。
一方でブログは
「稼げるかはわからない」
というのが普通です。
100記事書いても、1000記事書いても報酬が得られない可能性があります。
反面、数記事しか書いていないのに月に数万円入ってくる・・・というように、良くも悪くも不安定なのがブログです。
初心者の稼ぎやすさ
初心者にとっての稼ぎやすさは、ブログよりもWebライターの方が上です。
というのも、前述した仕事内容の範囲がブログの方が広く、学ぶべき内容が多いです。
加えて、Webライターは良いクライアントを見つけられれば、
「文章を書いたことがなくても指導してくれる」
ため、初心者でも稼ぎやすいです。
実際、私自身Webライターをする前に何度もブログには挑戦しており、最大で月に1000円程度しか稼げませんでした。
しかし、Webライターを本格的に初めて3ヶ月もすると、月3万円くらいの収入にはなっていました。
このように、初心者にとっての稼ぎやすさは、かなり違いがあるように思います。
必要なスキル・知識
必要なスキルや知識の違いとしては、Webライターの案件内容や、ブログのテーマにもよりますが、Webライターの方が高いレベルを求められます。
クライアントは、お金を出して記事を依頼している訳で、継続的に依頼を貰おうと思うと、一定水準以上の記事を求められます。
一方、ブログはあくまで自分のメディアで載せるため
「一旦レベルの低い記事をアップして、後々リライトで改善する」
ということも可能です。
そのため、高いレベルを求められるのはWebライターです。
ただ、前述の通りWebライターの方が初心者には稼ぎやすいのですが、これは
「記事のレベルが低ければ、クライアントから具体的に修正依頼が来る」
ためです。
加えて、Webライターはクライアントの指示で
「得意でない記事」
を書く必要も出てきます。
例えば、ITエンジニアがIT企業のブログ記事をWebライターとして依頼された場合。
自分の専門分野がプログラミングで、パソコン本体には詳しくないケースがあります。
このような場合、ブログであれば
「不得意(非専門)の記事は書かない」
という選択肢があります。
ですが、Webライターの場合は基本的には、クライアントから依頼された記事は書く必要があります。
もちろん、断って別の記事依頼をもらうことも可能ですが、それをしてしまうとクライアントから継続的に依頼をもらえなくなる可能性があります。
そのため、Webライターの方が
「自分が苦手な記事でも調べながら書く必要がある」
という意味で、知識やスキルが必要といえます。
収入の上限
収入の上限にも差があります。
Webライターの場合、
「書いたら書いた分の収入」
というお話をしましたが、収入の計算式は
文字単価 × タイピング速度 × 作業時間
となります。
文字単価には限界がありますし、クライアントありきなので自由に変えることはできません。
タイピング速度もある程度の速さが限界です。
そうなると、最も重要になるのが
「どのくらい作業するか」
という問題になります。
これは、フロー型のビジネスで、反対にブログはストック型のビジネスです。
詳しくはこちら

ストック型のビジネスであるブログは、
「過去に書いた記事が収入を生む」
という性質上
「作業時間に応じて収入が発生するわけではない」
という特徴があります。
そのため、収入に上限がないのが特徴です。
外注できるか
外注ができるか否かにも、大きな違いがあります。
Webライターの場合、基本的に外注はNGです。
場合によっては、生成AIによる下書きも認めないクライアントもいます。
そのため、自分自身の時間を使う必要があります。
この辺りは、クライアントとの契約内容によって変わる部分が大きいです。
一方でブログは、自分自身のメディアであるため、外注することが可能です。
例えば、画像や図解の作成を依頼したり、執筆で必要なリサーチ部分を依頼したり。
自分の苦手な部分を外注することで、より効率的に働くことが可能です。
納期
Webライターには、基本的に納期がありますが、ブログにはありません。
納期の有無はメリットもデメリットもあります。
納期がある方が、集中力が高まったり
「クライアントの迷惑になるから」
という理由でモチベーションが強制的に上がることもあります。
一方で、納期を意識しすぎて質の悪い記事を出してしまうなどの精神的なプレッシャーになることも多いです。
このように、良くも悪くも納期があるのが大きな違いです。
自由度
記事に関する自由度の高さにも、大きな違いがあります。
例えば、Webライターの場合
「クライアントの商材やサービスへの誘導」
が一般的です。
そのため、記事に自由度が少ないのが特徴です。
場合によっては、書くべき内容も限定される事もあります。
一方ブログは、自分自身で自由に記事を作ることができます。
また、商品紹介をしない記事を作る事も、
「企画的な記事」
も自由に作ることができます。
私の例だと、ITのWebライター案件で、
「スケジュール管理ツールの比較」
を書こうと思いましたが、クライアントは関連するツールの販売を行なっておらず、却下になりました。
このように、ブログとWebライターには記事の自由度に違いがあります。
他にも、文字数に関してもクライアント側で決められている事も多いです。
そのため
「ユーザーのためを考えると1万文字が必要」
という場合でも、Webライターは4000字以内に抑える必要があったりします。
(費用の関係などもあり)
自己のブランディング
自己のブランディングを出来るか否かという点も、ブログとWebライターで違いがあります。
一般的に、Webライターに依頼する企業は
「依頼したことをバレたくない」
です。
自社できちんと作ったと思ってもらえないと、会社としての信頼度が下がる可能性があるからです。
どれだけ良いことを書いてあっても、
「所詮外注の人が作った文章」
と思われる可能性があるのです。
そのため、Webライターは自己のブランディングが難しかったりします。
クライアントに許可をもらって、ポートフォリオとして別で用意する事も可能ですが、それを好ましく思わないクライアントもいます。
一方でブログは、匿名でやる事もできれば、実名で書く事もできます。
そのため、SNSと連携して、自己のブランディングをしていく事も可能なのです。
将来的な仕事の拡がり方
将来的に仕事をどのように拡げていくか。
これも、Webライターとブログで大きな違いがあります。
例えば、ブログの場合は
・複数ブログの運営
・自分の有料コンテンツを作る
・オンラインサロンを作る
・サイトの売却
・マーケッター
・コンサルタント
・電子書籍の販売
などが考えられます。
一方でWebライターの場合は
・ディレクター
・マーケッター
・コンサルタント
・電子書籍の販売
などがあります。
被っている部分もありますが、Webライターからの方がその先の幅は狭いのに感じています。
(実際、色々展開しているWebライターさんは少ないのではないかと思います)
方向転換の難しさ
ブログに比べて、Webライターはある程度稼げるようになってきた時に
「方向転換が難しい」
と感じました。
前述のように、ブランディングが難しいWebライターでは、新しいビジネスをやる際に、0からスタートになる可能性が高いです。
一方でブログの場合は、電子書籍を作ったら、自分のブログ内で宣伝が可能です。
(関連性があったり、ネガキャンにならなければ)
他にも、ブログの場合は雑記ブログのように少しずつ他の方向に切り替えることも可能かもしれませんが、Webライターの場合は案件単位での変更しかできないです。
結果、複数ジャンルを抱えると自分の負荷が高くなりすぎるなどの問題が出てきます。
そのため、Webライターの方が方向転換が難しいと感じています。
両方やってきた私が、今『ブログ』を選んでいる理由
ここまで見てきた通り、Webライターとブログには色々な点で違いがあります。
私自身、Webライターもブログも両方ともやってきましたが、今は
「ブログ」
をメインとしています。
ここでは、その理由を説明したいと思います。
1つの選択の基準にしてもらえればと思います。
本業で生活が可能になった
私自身、10年ほど前に色々失敗して借金が返せなくなりました。
結果、本業だけで生活することができなくなりました。
そのため、色々と副業をやることになりましたが、前述のようにWebライターは、初心者でも稼ぎやすいのが特徴です。
結果、ブログよりも
「短期的な収入」
が必要だった私はWebライターを選択し、借金返済が終わり、本業だけで生活ができるようになった今、ブログを本格的にスタートしました。
試行錯誤の結果を自分のスキルとして測りたい
Webライターをやっていると
「自分の成長」
が、本当に自分の実力によるものなのかがわからないことが多かったです。
例えば案件の中には、10人くらいで記事を書いている案件もあります。
そうなると、仮に自分の書いた記事が上位表示されていても
・他の記事によってドメインパワーが上がったからでは?
・たまたま与えられたキーワードが良かっただけでは?
みたいな疑念が浮かびます。
結果、どれだけ頑張っても自分の自信には繋がりませんでした。
また、
「こういうのを試すとどうだろう?」
みたいな試行錯誤も、突飛なものだったり、クライアントにうまくプレゼンできない場合は、却下されます。
一方でブログでは、全てが自己責任になるため、
「自分自身の努力や成長を感じる」
という点でもブログの方が良かったのです。
将来の不安が減ると考えているため
ブログで稼げるようになるには、Webライターで同じ金額を稼ぐよりも、多くの知識やスキルが必要になると思っています。
そのため、それらのスキルを身につけることで
「将来の不安が減る」
と考えています。
ちなみに、ブログで身につくスキルに関しては、こちらの記事も参考にして下さい。

労働集約型のビジネスから脱却したい
前述のように、Webライターは
「働いた分だけ収入になる」
という労働集約型のビジネスです。
これだと、常に働き続ける必要があり、
「長期旅行」
「長期休暇」
で収入が激減する可能性があります。
サラリーマンもこの労働集約型であり、その報酬体系からの脱却が今の自分の課題なのです。
ちなみに、有名な「キャッシュフロー・クワドラント」という考え方だと、イメージは
Webライター:Sクワドラント
ブログ:Sクワドラント OR Bクワドラント
という印象です。
(もちろん、もっと上手くできる人もいるのでしょうが)
クワドラントの話は、こちらでも書いてるので参考にしてみてください。

Webライターを選ぶほうが良い人
では、ここからは
「こういうタイプの人はブログよりWebライターの方が良いよ」
という方についてお話しします。
比較的短期的に収入が必要な人
私もそうでしたが、短期的に収入が必要な方は、ブログよりもWebライターの方が一旦は良いかと思います。
というのも、ブログでは少なからずサーバー費用などがかかりますし、稼げない期間も長いです。
それこそ、ブログを過去にやってきていない人がいきなり稼ぐのは難しく、急から行動ができないようになるケースもあるでしょう。
そのため、短期的に収入を上げる必要がある人は、Webライターの方がおすすめです。
スキルを「絞って学ぶ」方が良い人
ブログは前述のように、学ぶスキルがWebライターに比べて幅広いです。
ですので、色々学ぼうとすると頭がいっぱいになるタイプの人は、まずWebライターとして
「書くこと」
にフォーカスしてみるのも一つの方法でしょう。
私もそうですが、Webライターとして文章を書くことへの抵抗感や、長文を書くことに慣れているため、ブログを継続しやすいという面もあります。
これが、いきなりブログだと、長文を書くだけでもストレスになる可能性があります。
他の副業でモチベーションが上がらずにやめてきた人
これも、私自身がそうなのですが、色々な副業に挑戦してきて、失敗してきた人でも、Webライターならできる可能性があります。
スキルが限定的な事もありますが、記事のテーマが自分の興味があるものの場合、かなり副業のストレスは小さいです。
ジャンルによっては、稼げる金額が高いとは言えないかもしれませんが、初期費用も少なく、在庫リスクもないなどを考えると、他の副業よりも低リスクでできると考えています。
ブログを選ぶほうが良い人
反対に、Webライターよりもブログを選ぶ方が良い人はどのような人でしょう?
長期目線で収益を作りたい人
長期目線でじっくりと副業収入を考えることができる人は、ブログの方がおすすめです。
精神的な余裕があれば、ブログで収入が作れていなくても、焦ることがないです。
この焦りが個人的にはかなり厄介で、焦らずじっくり副業に取り組めるなら、ブログが非常におすすめです。
現在「生きていける」人
私の失敗談からのお話になりますが、今現在
・毎月の収支が赤字
・借金の返済が大きい
という状態だと、ブログよりもWebライターの方がおすすめです。
長期目線での話にも共通しますが、
「本業だけで生きていける」
という状態であれば、ある程度の精神的に余裕ができます。
また、副業と本業で生活が成り立っている人でも
「副業の負荷が少ない」
人ならブログをお勧めします。
試行錯誤が好きな人
ブログは、Webライターに比べて、試行錯誤が求められます。
SEOで考えても、通常Webライターなら納品した記事について、あれこれ振り返って試行錯誤をすることはありません。
しかし、ブログの場合はむしろその振り返りやリライトが重要で、試行錯誤が好きでないと、なかなか成果が出ない可能性があります。
まとめ
今回は、ブログとWebライターという、一見すると似ている副業の違いを見てきました。
意外と多くの違いがあるのに驚きませんでしたか?
副業選びは、稼げるか否かの一歩目です。
是非、自分に合った副業選びをしましょう。
このブログでは、ブログ運営に関する情報発信をしています。
ブログの魅力やメリットをさらに知りたい方は、是非他の記事も参考にしてみてください。