副業

副業におけるストック型のビジネスとフロー型のビジネスのメリットデメリットまとめ

副業におけるストック型のビジネスとフロー型のビジネスのメリットデメリットまとめ

副業を始める際に、どのようなビジネスモデルを選ぶべきかは非常に重要です。

ノウハウや自分の今のスキルなどを基準に選ぶのも良いですが、収入の入り方にフォーカスを当ててみるのもおすすめです。

その収入の入り方を表すのが、ストック型とフロー型です。

今回は、副業におけるストック型とフロー型の特徴、メリット・デメリットを詳しく解説し、どちらが自分に合っているかを考えるヒントにしてもらえればと思います。

ちなみに、私はどちらも挑戦していて、
「過去はフロー型でやってきており、今はストック型ビジネスに挑戦中」
という段階です。

そのため、両方の魅力を実体験を元にお話ししていければと思います。

ストック型ビジネスとは?

ストック型ビジネスは、継続的に収益が発生する仕組みを構築するビジネスモデルです。

代表例としては、以下のような副業が挙げられます。

・ブログやYouTubeなどの広告収益
・サブスクリプションサービス(オンライン講座や有料メルマガなど)
・電子書籍やデジタルコンテンツの販売

これらの副業では、最初に労力をかけて仕組みを作り、その後は半自動的に収益を得ることが可能です。

ストック型ビジネスのメリット

安定収益を得られる

ストック型のビジネスでは、収益が継続する仕組みを構築できれば、働かなくても収益が入る状態を作ることができます。

例えば、Youtubeでは動画をアップロードした後は、動画によっては何年も再生され続ける可能性があります。

最初の頃は、見向きもされなかった動画が、何かのきっかけで急にバズる事だってあります。

このように、長期的に収入を得られる基盤となるのがストック型ビジネスもメリットです。

時間の自由が増える

ストック型は仕組みを整える段階で時間が必要ですが、構築後は放置しても収益が発生する場合が多いです。

また、作業量と収入の比率が、最初の頃は

作業量:100
収入:1

のような状態から、徐々に

作業量:10
収入:1000

のように逆転していきます。

そうすると、
「コンテンツが勝手に収入を作ってくれるため、自分は自由時間を謳歌できる」
という可能性があります。

資産価値が高まる

ブログやYouTubeチャンネルなどのストック型副業は、収益が継続的に発生していれば資産として売却することも可能です。

例えば、ラッコM&Aというサイトでは、ブログやYouTubeチャンネルの売買が行われています。

こういったサービスを活用することで、資産のように売却した上でのキャピタルゲインを得ることも可能となります。

ストック型ビジネスのデメリット

初期構築に時間がかかる

収益が発生する仕組みを作るまでに多くの時間と労力を必要とするのが、ストック型ビジネスの大きなデメリットです。

例えば、ブログの場合、初めて収益が発生するまでに数ヶ月以上かかることも珍しくありません。

そして、これらの時間をかけたとしても、確実に収入を得られるわけではなく、
「最悪、時間も労力もかけたけど無収入」
という可能性もあります。

継続的な改善が必要

放置しても収益が発生するといっても、競合の増加や市場の変化に対応するために、コンテンツの更新やSEO対策が必要です。

例えば、ブログでは検索上位に表示することが非常に重要ですが、ライバルサイトが記事を改善して、自分の記事が1位から2位に落ちてしまうと、アクセス数がガクッと下がることがあります。

そうなると、収入の激減にもつながるため、継続的な改善が必要になるのです。

他にも、昔は携帯電話と言っていた存在が、スマホの登場によってガラケーと呼ばれるようになるなど、時代の変化によって同じ意味合いの言葉でも、検索の仕方が変わるような場合もあります。

長期的に収益を作り続ける上では、こういった調整も必要になってきます。

フロー型ビジネスとは?

フロー型ビジネスは、短期的に収益が得られる単発的なビジネスモデルです。

例えば
・クラウドソーシングを活用したライティングやデザイン案件
・単発のオンラインセミナーやコンサルティング
・ハンドメイド商品や中古品の販売
などが挙げられます。

どのビジネスも、
「商品やサービスと引き換えにお金が入ってくる」
というのが特徴です。

フロー型ビジネスのメリット

すぐに収益が得られる

フロー型のビジネスでは、基本的にすぐに収入につながるというのが大きなメリットです。

例えば、クラウドソーシングを利用すれば、案件を受注して納品するタイミングで報酬を得ることができます。

先ほどのストック型の収入が、お金が入ってくるまでに時間がかかるのに対して、最短即日で収入が作れる可能性があるため、金銭的なメリットは大きいです。

初期投資が少ない

ビジネスの展開方法にもよりますが、初期費用が少なくて、加えて短期間で稼げるものも多いです。

例えば、今あるスキルをクラウドソーシングサイトで販売するような場合は、初期費用がかかりません。

更に、時間や労力的な意味合いでも、初期段階で多くを必要としないため、初心者でも簡単にスタートできるのがメリットです。
(アンケートに答えるタイプのビジネスなら10分もあれば数100円稼げる可能性もあります)

経験やスキルを活かせる

自身のスキルや専門知識を直接活用しやすいのが、フロー型の収入の特徴です。

ストック型もスキルや専門知識を活かすことは可能ですが、それらを活かす以上に
「他の部分の勉強」
の必要性が高まります。

例えば、Youtubeで専門知識を発信するなら、動画編集やサムネイルの画像編集など色々な知識が必要です。

一方で、その専門知識を記事にして納品するWebライターの場合、他の知識や経験は不要で、単に文章を作って納品するだけで良くなります。
(ある程度の文章力は必要ですが、マニュアルがあるケースも多いです)

そのため、特定のスキルを持つ人にとっては、フロー型のビジネスの方が効率的な稼ぎ方ができるのです。

フロー型ビジネスのデメリット

収益が不安定

フロー型のビジネスは、収入が不安てになる事があります。

例えば私は過去、Webライターとして活動をしていましたが、コロナの関係でクライアントとの契約が終了になりました。

これは、自分ではどうすることもなかったわけですが、収入は当時月40万円だったのが、一気に3万円ほどになりました。
(かなり1つの会社に依存していたのも大きな要因ではありますが)

このように、収入が不安定になりやすいのがフロー型のビジネスであると言えます。

労働集約型のビジネス

フロー型のビジネスは、
「自分が働いている時間しか、収入を作れない」
という特徴があります。

例えば、Webライターとして仕事をする場合、執筆している時間は収入を作っている事になりますが、それ以外の時間は全て収入には繋がらない時間となります。

一方のストック型のビジネスの場合には、たとえ寝ている時間だったとしても収入が発生します。

この「労働時間 = 収入が発生する時間」というのがフロー型の特徴でもあり、デメリットでもあります。

スケールしにくい

フロー型は収益が直接労働時間に比例するため、規模を拡大しにくいという課題があります。

働く時間が増えるほど収益も増えますが、逆に休むと収益が止まってしまうのが欠点です。

例えば、私はWebライターとして1時間あたり最大6000字位を執筆することが可能ですが、それ以上に時間あたりの文字数を増やすのは物理的に難しくなります。

そうなると、収入はこれに「文字単価」をかけた数字になり、1文字1円だと時給6000円です。

これを1文字3円にすることは可能だったとしても、1文字100円にするのはおおよそ不可能です。
(よっぽどのマーケッターなら依頼が来る可能性はありますが)

このように、収入に上限が比較的早い段階できて、更にそれを超えることが自分一人では困難な事が、フロー型ビジネスのデメリットです。

副業ではどちらが向いている?

では、副業においてはストック型とフロー型のどちらが向いているのでしょうか。

どちらも一長一短がありますが、端的に言うなら短期的に収入を得たい場合には、フロー型がおすすめです。

スキルを活かしてすぐに案件を受注することで、初月からの収益を確保できます。

反対に、長期的に安定した収益を目指したい場合には、ストック型が適しています。

ブログやYouTubeの運営を通じて仕組みを構築し、時間とともに収益が増える状態を目指せます。

ただ、個人的な意見としては
「最終的にはストック型ビジネスに挑戦すべき」
だと考えています。

というのも、副業として考えた時に時間の切り売りのビジネスモデルであるフロー型の収益は、物理的な負荷が高いままである可能性が高いです。

そのため、お金はあっても人生として振り返った時に、やりたかったことをやっていない後悔もついてくると考えられます。

私自身、もっと20代の内から海外旅行に行っておけば・・・
という気持ちがない訳ではありません。

こういったことを考えると、時間と収入を切り離す事ができるストック型のビジネスの方がお勧めできます。

副業におけるストック型ビジネスの弱点

個人的にストック型ビジネスが副業ではお勧めですが、ストック型ビジネスには、いくつかの弱点があります。

ここでは、前述のデメリットに加えて、副業として考えた際の弱点にも触れておきましょう。

稼げていない時期のモチベーション問題

ストック型ビジネスは、基本的に初期段階では収益が得られにくく、徐々に稼げる様になるものが多いです。

そう考えた時に、副業において
「モチベーションの維持」
が非常に問題になります。

これは、特に副業で顕著で、
「本業収入が一応ある」
というセーフティーネットの影響で、本気で取り組む人が少ないのも事実です。

コンテンツの維持と分析が必要

ストック型ビジネスといっても、永遠に稼ぎ続けられるコンテンツはありません。

そのため、常に改良や新しいコンテンツの追加が必要になったり、場合によっては
「利用者の分析から新しい方向性を考える」
というビジネスの広い視野が必要になります、フロー型のビジネスよりも難易度が高くなる可能性もあります。

例えばYouTubeでも、再生数に伸び悩んだ時に、どの様に分析して次の動画の企画を作るのか。

このハードルが高いことも、副業と考えると1つの弱点と言えそうです。

1つの問題で他のコンテンツも道連れになる可能性がある

ストック型ビジネスでは、
「1つの問題が他の部分にも悪影響を及ぼす」
という場面が多々あります。

例えば、YouTubeでアカウントがバンされてしまうと、今までの動画全ての収益がそこで止まります。

フロー型のビジネスの場合は、納品時にお金をもらえるため、取りっぱぐれがありません。

問題に対する影響範囲の広さも、ストック型ビジネスの弱点と言えそうです。

ストック型とフロー型を組み合わせるのもおすすめ

実は、このストック型とフロー型というのは、「基本的には」というものです。

これらを組み合わせることで、より大きな収入を目指すこと自体は可能です。

その方法は大きく分けて2つあります。

複数の副業を掛け持つパターン

1つ目の方法は、複数の副業を掛け持つことです。

私自身も、フロー型で短期的かつ初速の速い収入をWebライターで作りながら、ブログでストック型のビジネスを展開していました。

このように、複数の異なる収入形態を取り入れることで、両方のメリット・デメリットを相殺することが可能です。

フロー型をストック型に変える

そしてもう1つの方法が、フロー型のビジネスをストック型に変えていくというもの。

例えば先程のWebライターの例。

自分で執筆する上では、1時間に数万円が限界です。

更に、自分が働いていない時間帯は収入が有りません。

しかし、もしもこの仕事を、他のライターに依頼してやってもらえば。

いわゆる仲介業のように、下請けのライターに依頼して、自分は指示と修正。

こうすることで、時間あたりの収入を増やすことも可能です。
(ただ、クライアントの許可が必要などはありますが)

他にも、物販ビジネスをやっている場合は、入庫作業や出荷作業を委託してしまえば、実質自分では働く必要がなくなることがあります。

Amazonの倉庫から商品を出荷してもらうようなビジネスモデルだと、フロー型に近い収入形態になります。

このように、フロー型のビジネスの作業をアウトソーシングすることで、ストック型に近い収入に変えていくことが可能です。

まとめ

今回は、収入の入り方として、フロー型ビジネスとストック型ビジネスについて解説してきました。

収入の入り方が違えば、リスクや普段の生活が大きく変わります。

自分の人生をどのように行きたいかを考慮したうえで、自分に合った収入形態を選ぶのが良いでしょう。

このサイトでは、ブログというストック型のビジネスをおすすめしておりますので、ストック型のビジネスに挑戦してみたい方は、是非他の記事も見てみてください。