ブログで収益化を目指す場合、「体験談」は非常に強力なコンテンツになります。
特に、近年の
「コンテンツの独自性」
という視点で見ると、体験談は非常に重要な要素であると言えます。
あなたは、体験談を書くのが得意ですか?
体験談を書くのが苦手な人も多く、「何を書いて良いかわからない」「ただの感想文になってしまう」という話も聞きます。
そこで今回は、ブログにおける体験談の書き方について触れたいと思います。
ブログに体験談を書く事のメリット

読者の共感を得やすい
共感とは、単純にいうと
「同じ様に思う・感じる」
という事。
ここに、その考えが特殊なものであったりすると、読者は嬉しさを感じる可能性があります。
そのため、体験談は共感を得やすいコンテンツであると言えます。
例えば、
「タンスは服を入れるもの」
は、単なる概念であり、共感は生まれないでしょう。
しかし、
「タンスの角に小指をぶつけて痛かった」
は、実際に同じ経験をした人もいて、これが共感を生みます。
この様に、体験を書くという事は、読者に共感されやすいブログを作る上で重要な要素になります。
検索エンジンで評価されやすい
Googleは近年
E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)
を重視していると言われています。
実際に品質評価ガイダンスにも書かれており、記事の質を判断する1つの要素です。
そのため、しっかりと体験談を書く事は、SEO対策としての効果もあるのです。
競合と差別化できる
体験談は、最もオリジナルコンテンツを作りやすい方法の1つです。
他の人と全く同じ体験をしている事は少なく、その体験自体にオリジナリティがあります。
それに加えて、
・その人の過去の経験からくる感情
・その時の思考
などを加えると、更にオリジナリティが高くなります。
情報をまとめるだけの記事を作ると、どうしてもオリジナリティがなく、どこのサイトで見ても同じ様な記事になりがちです。
しかし、体験談や経験・思考を書いていく事でオリジナリティが出せるのです。
加えて、商品をレビューする様な記事の場合には
「体験談そのもの」
が、ユーザーが求めている場合も多いです。
例えば、自分が購入しようと思っている商品の使い勝手などは、メーカーの意見を聞いても信用できません。
それよりも、その商品を買って、且つそのメーカーとの直接的な繋がり(プロモーションなど)が無い人の客観的な意見そのものが欲しいのです。
そのため、体験談は大きな差別化ポイントになります。
成功・失敗談は有益な情報になる
体験談の中でも、
「何故うまくいったのか」
「どこで失敗したのか」
を具体的に書くことで、読者にとって有益な情報になる事も多いです。
前述の商品レビューだけではなく、あらゆる事で成功法や失敗談は役立ちます。
例えばこのブログでも、単に用語の解説や一般的なノウハウを書いていても、あなたに価値を提供するのは難しいでしょう。
しかし、私は過去に何度もブログで失敗してきました。
その失敗の理由や、解決策を提示する事で、
・私と同じ失敗をしてる人
・これから挑戦する人
が、余計な失敗をする必要性がなくなります。
これが、このブログの一つの価値となるのです。
ロボットには真似できないのが体験談
今の時代、AIがあらゆる仕事をこなしてきて、
「ブログもChatGPTで終わる」
なんて事も言われていました。
そんなロボットに真似できないのが、体験談です。
体験談っぽい記事は確かに作れます。
しかし、実際には体験していないわけですから、ユーザーからすると
「嘘じゃん!」
という話になります。
例えば、〇〇のサプリメントを使った効果を知りたい人としては、嘘の体験談より本物の体験談の方が何倍も価値があります。
どれだけドラマティックな体験談でも、嘘だと何の意味もないのです。
しかし、この価値ある記事を作れないのがAIです。
だからこそ、体験談を書けると今後のブログの武器になります。
体験談ブログの効果的な書き方
では、具体的に体験談を入れようと思ったら、どの様にすれば良いのでしょうか?
記事テーマを明確にする
体験談を書く時に、間違えてはいけないのが、
「記事テーマに沿った体験談」
を入れる事です。
体験談ペースで考えてしまうと、テーマとは関連性の低い内容を話すことになり、逆に読んでいる人にわかりにくい記事になります。
商品紹介系の記事なら、記事テーマと体験談がズレる事はありませんが、そうでない場合は
「無理にエピソードを入れるんじゃなく、テーマに合ったものがあれば入れる(なければ入れない)」
ということを意識しておく必要があります。
とりあえず粗方の記事を作ってみる
慣れない間は、体験談は記事を作成後に追加するのがおすすめです。
そうしないと、エピソードを書いている最中に
「何が言いたかったのか」
がわからなくなるケースが出てきます。
そのため、本来書きたかったことをまずは仕上げます。
概念的にわかりにくいところや、特に強調したいテーマを見つける
ざっくりと記事を書いた後に、体験談を入れる場所を探します。
特におすすめなのは、概念的にわかりにくいところや、強調したい内容に関する部分です。
例えば、
「ブログにおけるSEOの重要性」
について書く場合、
なぜSEOが必要になるのか
などは、重要な部分且つ、エピソードがあるとよりわかりやすいです。
そのため、ここに
「実際、私が過去に作ったブログでSEO対策をせずに、2年以上運営しても売上が0だった」
というようなエピソードを付けることで、この部分の重要性を強調できます。
具体的なエピソードを入れる
体験談は、具体的であればあるほど良いです。
・起こったことの事実
だけではなく
・その時に何を考えていたか
・その時にどう感じていたか
・どの様な情報を見たのがきっかけか
・何を目指していたか
など、事実以上の内容を具体的に書いていきます。
先ほどの、
「実際、私が過去に作ったブログでSEO対策をせずに、2年以上運営しても売上が0だった」
という例なら、
・1日2時間は作業をしていた
・SEOが不要だと思っていたのは〇〇という情報を見たからだ
・周りのブログを見ても「どう工夫しているのか」がわからなかった
など、具体的なエピソードを入れていきます。
あまりにも不要な情報は入れるべきではないですが、
「読み手がリアリティを感じる」
ための情報なら、できるだけ入れていくのが良いでしょう。
読者の知りたい情報にフォーカスを当てる
体験談を話す上で重要視したいのは、
「単に体験を話すだけ」
で終わらず、読者の知りたい情報にフォーカスすることも重要です。
例えば、先程の様に
「SEO対策の失敗体験談」
を書いたとして、単に失敗した経験を話すだけでは不十分です。
・そこから何を学んだのか
・どうやって解決したのか
・どのような試行錯誤をしたのか
ということを書かなくては、読者に取って読むメリットが半減します。
失敗談をエンターテイメントとして書くなら良いのですが、本当に読者が知りたいのは
「それをどうやって解決したのか」
という解決策の方です。
SEOの失敗体験談で言うなら
・意識してタイトルとメタディスクリプションを変えるだけでアクセス数が何十倍にもなった
・基本的なSEOを「〇〇(書籍名)」で学んで実践するだけで、検索上位を取れた
などのように、自分が改善した方法を記載することで
「読者自身もどうすればよいのか」
という学びが得られます。
この様に、読者が欲しい情報にフォーカスすることが体験談を話すうえでは重要です。
これは、商品紹介系のレビューでも同じで、
「〇〇の商品はだめだった」
というような内容なら、
「じゃあ、同じ問題を解決するにあたって、どの商品なら良いのか」
という答えまで書いて始めて、読者の目的が達成できるのです。
体験談ブログのテンプレート
とは言え、体験談を書くのは簡単ではありません。
そのため、体験談をスムーズに書くためのテンプレートを紹介します。
もちろん、自分のブログにあった形式に変えてもらって大丈夫です。
前提としては、ここでは「1記事丸々を体験談にする」というような長文形式のものを想定しています。
細かく入れるプチエピソードの場合は、前項の
「体験談ブログの効果的な書き方」
を参考にして下さい。
タイトル
タイトルには、商品名や検索キーワードを意識したものを入れる必要があります。
「〇〇を試してみた!〇〇は本当に効果があるのか?」
例外としては、その商品名などが無名な場合や、商品名を知らない層をターゲットにする場合は、
「それで得られる効果」などに焦点を当てます。(その際にも商品名自体は後ろの方に入れておきます)
「10年悩んだニキビが一瞬でキレイに!〇〇を試してみた!」
導入
次に、この話のきっかけや悩みを共有します。
例えば商品レビューなら、どういう悩みを解決するために商品を買ったのかなど。
ノウハウ系であれば、「どういう問題が起こっていたために、試行錯誤を始めたのか」などです。
・なぜ〇〇を試したのか?
・どんな悩みや目的があったのか?
体験談
次に、実際の体験談を離していきます。
できるだけ状況を詳しく説明するためにも、写真や画像を使うフェーズです。
・試してみた結果(結論を先に)
・試した過程(具体的なエピソード)
・成功or失敗のポイント
学び
続いて、今回の体験を通した学びを書いていきます。
学びを体験談と切り離して書くことで、再度記事を訪れた際に
「パッと重要な内容をおさらいする」
という事ができます。
基本的に、ネット上の文章というのは、全てを読んでもらえることはありません。
ユーザーにとって必要な情報だけをかいつまんで読んでいる事がほとんどで、学びをまとめておくことが重要です。
・やってみて分かったこと
・これから試す人へのアドバイス
追加情報
次に、学びに加えて追加情報を書いていきます。
例えば、失敗談なら
「次に試す方法」
や
「これを改善できた方法や商品」
への記事ページに遷移するのが良いでしょう。
・学びを得て、次は〇〇を試してみる
・この方法で成功したから、それを再現できる様に体系化する
まとめ
最終的に情報をまとめていきます。
このタイミングで、他の記事への遷移も考慮しましょう。
特に、
「今回の内容とは直接関連性のない内容だけど、ターゲット層が共通して持っている他の悩み」
のような場合には、そちらの記事も参考にしてもらうのが良いでしょう。
(一般的には、本文中に別の主旨の記事を紹介するよりも、まとめの段階で紹介するほうが、読者が混乱しないです。)
・最終的な感想
・読者へのメッセージ
まとめ
今回は、体験談の書き方のコツを解説していきました。
体験談は、これからの時代に重要な情報の1つです。
AIが普及している現代では、人間だけが生み出せるオリジナルコンテンツにこそ意味があります。
そういう意味でも、体験をベースにブログを作っていくことを心がけましょう。