ブログで安定したアクセスを集めるには、SEOが欠かせません。
しかし、
「SEOって何?」
「どんな対策をすればいいの?」
と疑問を持つ人も多いでしょう。
今回は、ブロガー向けにSEOについてのお話をしたいと思います。
まずは、基本的なSEOを理解し、ブログに応用する方法もお話していきますので、最後まで是非お読みください。
SEOとは
SEO(Search Engine Optimization)とは、検索エンジン最適化のことを指します。
検索エンジンは、GoogleやYahooといった「検索するためのシステム」のことです。
GoogleやYahooといったシステムは、クローラーと言われるロボットがネット中を巡回し、記事の情報を集めます。
そして、その集めた情報をGoogleやYahoo内で「順位付け」をした上で、一般ユーザーが検索した時に表示しています。
この順位付けの方法は明示されていませんが、この検索順位で上位表示をする事が「SEO」に当たります。
Webからの集客をする上で最も重要とされている要素の1つで、特に個人がブログをやっていく上では避けては通れない物となっています。
SEO対策とは
SEO対策とは、
「検索結果で上位に出すための施策」
のことを言います。
SEOとSEO対策は若干意味合いが異なりますが、ほぼ同じ意味合いで捉えても問題ないです。
要は
「GoogleやYahooに良い評価をされるように対策をして、上位表示してもらおう」
ということ。
ただ、現在YahooはGoogleのロジックを採用しているようで、
「SEO対策 = Google対策」
という状態になっています。
(他にも検索エンジン自体は存在しますが、現在の利用者率を考えても、Googleが最重要です)
一般的なSEO対策としては、
キーワード選定:検索されやすいキーワードを狙う
コンテンツの最適化:読者に役立つ情報を提供する
内部対策:サイト構造を整理し、Googleに理解しやすくする
外部対策:他のサイトから被リンクを獲得する
などがあり、「ブログ全体」と「記事ごと」に対策するものがあります。
クローラーとは
先ほど少し触れましたが、ネットの記事の情報収集をするのがクローラーの役割です。
クローラーは一般的に、
・過去に見つけた記事を定期的に見に来る
・その記事から貼られているリンクをたどる
・新しい記事が見つかったらシステムに登録する
という動きをすると言われています。
加えて、Googleに限り
「サーチコンソール」
と呼ばれるGoogle公式のツールが有り、そこにインデックス登録されると、順次クローラーが見に行く仕様のようです。
インデックスとは
インデックスとは、
「検索されると自分の記事が表示候補に入っている」
のことを指します。
これは、1ブログに1回ではなく、各ページごとにインデックスされるようなイメージです。
「インデックスされている = 検索に出る可能性がある」
という状態ですので、SEOはまずインデックスされる所からスタートします。
クローラーが記事を訪れれば、基本的にはインデックスされますが、中にはインデックスされないような記事も存在します。
意図的にインデックスさせていない場合を除くと
「記事の品質が低い」「コピー記事の疑いがある」
という場合に起こりやすいので、自分の記事がインデックスされているかは注意しておきましょう。
確認方法は別の記事で解説していきます。(現在執筆中です)
なぜブログにはSEO対策が必要なのか
では、なぜブログをやる上でSEO対策が必要になってくるのでしょうか。
Googleはブログの内容を正確には理解できていない?
Googleの検索アルゴリズムは非常に高度ですが、それでもブログの内容を100%正確に理解するわけではありません。
あなたも、ネットで検索した際に
「こういう情報が欲しかったんじゃないんだよな」
という経験があるでしょう。
年々少なくなっているとは言え、未だにこれらの問題が起きるのは
「クローラーが正確に記事の意味を理解しているわけではない」
からです。
クローラーは人ではなくロボットですので、一定の情報から記事の品質を判断しています。
それが、
・HTMLタグ
・キーワードの使い方
・画像の量
など、一定の基準で判断していると言われており、その対策が生まれたのです。
ブログは検索流入が基本
ブログのアクセスの多くは、検索エンジン経由です。
SNSからアクセスがくる場合もありますが、一般的には検索からの流入が集客の基本であり、この施策こそがSEO対策です。
特にSEO対策は、
「無料(もしくはごく少額)で継続的に集客できる」
という特徴があり、個人ブロガーとしてもこのSEO対策に注力することで、長期で安定したアクセスを得ることが可能になります。
広告は費用がかかる
ブログへのアクセスを増やす方法として、検索流入を増やす方法は大きく分けると
・SEO対策
・広告を出す
というパターンがあります。
しかし、広告費用は定期的にかかる上、金額もかなり大きくなります。
例えば、「SEO」というキーワードでGoogleの広告を出そうとすると、高いときには1クリックで800円近くかかります。
これは、広告を出すライバルの数や人気キーワードか否かで変わりますが、1回のクリックで800円とすると
「月1万PV」
を広告だけで達成するなら800万円が必要になる計算です。
これだけの費用をかけて回収できるビジネスはほとんどないでしょう。
そのため、特に個人ブログにとっては「SEO対策」が重要となるのです。
長期的にアクセスを集めることができるから
費用面の問題もそうですが、同時に「長期的にアクセスを集められる」というのも、SEO対策のメリットです。
私が運営していたブログの中には、記事作成から3年以上経っても、検索1位の記事がありました。
この記事は、他の人が書いていないからこそ上位表示されていましたが、この様にライバルが少ないキーワードなら数年単位で検索上位を取り続けることができます。
一方、前述の広告の場合には
「予算がなくなったら掲載が終わる」
という状態です。
そのため、毎月安定したアクセスを取るには、安定した資金が必要で、長期的に運営するならそれだけの費用が必要になるのです。
特に、「エバーグリーンコンテンツ」と呼ばれる記事は、長期にわたって安定したアクセスを得られる可能性があります。
エバーグリーンコンテンツについてはこちらの記事で解説しています。

ブロガーが意識するべきSEO対策の基本
では、ブロガーがSEO対策をする際には、どのようなことを考えて行えば良いのでしょうか。
Googleの基準
先ほど、GoogleはSEOの判断基準を明示していないことをお伝えしましたが、実は1部分公開されているものもあります。
それがこの、「SEOスターターガイド」です。
例えば、「コンテンツの品質」に関しては
・コンテンツは、独自の情報、レポート、研究または分析の結果を提示しているものですか。
・コンテンツには、特定のトピックに対して実質的な内容を伴う詳細または包括的な説明が記載されていますか。
・コンテンツには、自明の事柄だけでなく、洞察に富んだ分析内容や興味深い情報が含まれていますか。
などの質問が記載されています。
(他にもたくさんあります)
記事を執筆した後に、改めてこの質問を満たした記事になっているのかを見ていくことで、
「Googleが求める良い記事」
が理解できると考えられます。
基本の考え方は「ユーザーファースト」
Googleのスターターガイドを見ても、具体的にわかりにくい場合には、
「自分の記事がユーザーのためになっているか」
を考えるのが良いです。
例えば、文字だけの記事よりも図解が入っている方が記事としてわかりやすいですよね?
一般的に考えると
ユーザーは「記事が読みたい」のではなく「そこに書かれた情報を知りたい」
ですよね?
(芸能人のブログなど一部は記事を読むこと自体が目的になりますが)
そう考えると、より簡単に伝えるほうがユーザーにとって良い記事であると判断できそうです。
結果、SEO対策でよく言われる「記事内に画像が何枚入っているか」という対策と結びついてきます。
あくまでも、ユーザーのためになると考えて動くのであって、「SEO対策で画像が◯枚ある方が良いと見た」という理由で画像を増やしてしまうと、ユーザーにとって悪い記事になる可能性もあります。
(たまに、画像がバンバン入っているのに読みにくい記事ありますよね?笑)
この様に、まずはユーザー目線で考えるのが良いです。
良い記事を作った上でSEO対策というテクニックを活用する
SEO対策は、上記ができた上でのテクニックになります。
SEO対策としてまず初心者ブロガーが覚えておくべきことがいくつかあり、それは次項でお話しますが、
「SEO対策自体が目的になっては行けない」
というのは前述の通り意識しておきたいものです。
ブロガーが覚えておくべき7つのSEO対策
では、初心者ブロガーが最低限考えておくべきSEO対策について見ていきましょう。
検索キーワードを基準に考える
SEO対策で最も重要なことは、
「ユーザーは何かしらのキーワードから情報を探す」
ということです。
あなたも実際にネットで情報を探すことを考えて貰えればわかるかと思いますが、
1.知りたい事がある
2.その情報が出てきそうなキーワードを決める
3.検索窓に入れて検索する
4.出てきた結果から答えがわかりそうな記事を選ぶ
ということをしていませんか?
この様に、何かしらの情報を探そうと思うと、
「キーワードを検索する」
ということが基本です。
そして、クローラーはこの検索キーワードが意味するものまで解釈は知れくれません。
そのため、検索されるキーワードが記事タイトルや本文中に入っていないと、検索に引っかからない可能性が高いです。
最近は、徐々に類似語でも検索できる様になってきていますが、それでもまだまだ
「検索されるキーワードが入っているか」
が重要になってきます。
記事構成を作ってh2/h3を利用する
記事を書くときには、記事構成を作るのがおすすめです。
その際に、htmlと呼ばれるWebページを作るプログラムを書くわけですが、
h2:見出し
h3:小見出し
を使うのが良いです。
htmlに関しては、別途解説用の記事を作りますが、ワードプレスを利用している場合は、下記の様に見出し2(見出し)と見出し3(小見出し)を使っていきます。

ちなみに、h1は記事タイトルに利用するため、記事本文ではh2とh3しか使いません。
ワードプレスの場合は、h1は自動的にタイトルに付くので、意識する必要もないです。
タイトル・見出し・小見出しには、検索キーワードを不自然じゃない程度入れる
前述したように、キーワード先行で行われる検索では、
「そのキーワードと自分の記事が深く繋がっている」
事が重要です。
ラーメン屋を検索して、ピザ屋が出てきてしまうと、ユーザーの利便性が下がるので、検索キーワードに合った記事を出す必要があるのです。
ではクローラーはそれを、どうやって判断しているのか。
その1つが、
「タイトルや見出し・小見出しにそのキーワードが入っているか」
です。
そのため、キーワードをできるだけ入れていくのがおすすめです。
ただし、キーワードを入れすぎると不自然になる場合もあるため、ユーザーの利便性を最優先に考えましょう。
加えて、重要なキーワードはできるだけ前に入れる方が良いと言われています。
例えば、「IT 未経験 転職」がキーワードの場合
「実際にSEとして働く私が解説する!ITエンジニアに転職する方法!未経験でも成功できる?」
だと、本来検索キーワードとして狙いたい単語が後ろの方に行っています。
これよりも
「未経験からのIT転職 完全ガイド!成功するためのステップと注意点」
の方が、必要なキーワードが前に来ているので、良いとされます。
内部リンクを整える
内部リンクとは、自分のブログ内でページ遷移をするリンクのことです。
例えば、先程の
「未経験からのIT転職 完全ガイド!成功するためのステップと注意点」
の記事では書ききれない
・ITエンジニア向けの履歴書の書き方
・転職サイトはどこを使うのが良いのか
などの関連した内容は、同じ記事に全ての情報を入れるよりも、別の記事へのリンクを貼るほうが有効です。
ユーザーの利便性を考えると、情報量が多すぎるよりも「今必要な情報」だけが表示されている方が使い勝手が良いからです。
そして、内部リンクで関連性のある記事を繋げていくことで
「知りたい情報を自分で辿っていける」
という利便性の向上に繋がり、SEO対策にもなります。
ただ、あまりにもリンクが多すぎると、結局ユーザーの利便性が下がるので加減は必要です。
定期的に記事の投稿・リライトする
SEO対策として「記事の更新頻度やリライトをする」という方法もあります。
これは、現代社会において
「古い情報よりも、新しい情報の方が正確な可能性が高い」
と考えられるからです。
例えば、20年前の転職と現代の転職では大きく差があります。
それは、「スマホを始めネットの普及」が大きいです。
そのため、今の時代で転職をするなら20年前に書かれた記事よりも、直近1ヶ月で書かれた記事の方が参考になる可能性が高いです。
この様に、更新頻度もSEO的に重要な要素となるのです。
できるだけ記事に画像をいれる
画像を入れることで、ユーザーの利便性が上がることは前述しましたが、これは同時にSEOにも影響すると言われています。
SEO対策の1つとして「平均滞在時間を上げる」というものがあります。
簡単に言うと
「長くサイトを見続けている = 内容が濃い」
という判断ができるからです。
内容が薄いものや、論文のような記事の場合、一般人はすぐにサイトを見るのをやめて、別の記事を探し出します。
この動きをGoogleが検知して、記事を評価しているとも言われています。
そして、画像を入れると見やすいだけではなく、「画像をしっかりと見る時間」が生まれ、滞在時間が伸びます。
あなたも体験したことがあるかと思いますが、文章を読むのは面倒でも、漫画は読んでしまったりしませんか?
この様に、文字と画像には大きな差があり、画像はユーザーが真剣に見てくれる可能性が高くなります。
そのため、記事に画像を入れていくこともSEO対策になります。
画像のaltタグに説明を入れる
画像を入れる際には、altタグと言われる画像の説明を入れておくのも1つの対策です。
現在の技術では、画像をシステムが見て
「どういう意味合いの画像か」
を判断するのは難しいです。
AIが発達してきて、「犬」のような名詞単位で含まれている画像かを判断することは可能になったかと思いますが、
「その画像が何を表していて、どういう意図で入っているのか」
という部分は、まだまだ解析できないでしょう。
そのため、クローラーに
「この画像は、どういった画像であるか」
を教えてあげるのが、このalt属性です。
ちなみに、ワードプレスだと下記の画像の様に、画像を入れるときに、「代替テキスト」とある部分に入れれば、alt属性に入れたことになります。

良いSEO対策・悪いSEO対策
今後、色々なSEO対策を目にするかと思います。
そして、その中には「良いSEO対策」と「悪いSEO対策」があります。
ここでは、そんなSEO対策の良し悪しを解説していきます。
良いSEO対策はホワイトハットSEO
ホワイトハットSEOとは、Googleのガイドラインに沿った正しいSEO対策のことです。
この記事で書いたSEO対策は、このホワイトハットSEOに該当します。
悪いSEO対策はブラックハットSEO
反対に、ブラックハットSEOとは、検索エンジンをだますような手法のことです。
例えば、先程Googleが「タイトルにキーワードが入っているか」が1つの基準となっているという話をしました。
だからといって、
「転職転職転職転職転職転職転職」
という記事タイトルがあったらどうでしょうか?
確実にユーザーにとってはマイナスですよね?
一方で、Googleの仕組み上こういった明らかにユーザーの利便性を下げるような対策でも、高く評価されてしまう可能性があります。
クローラーもロボットなので、意味もわからず高く評価してしまうことがあるのです。
ブラックハットSEOは、この抜け道を通ってSEO対策をするようなものです。
ちなみにこのブラックハットSEOは、一時的に結果が出たとしても、Googleが常に検索ロジックをアップデートしており、すぐに検索されなくなる可能性がありますし、ペナルティを受ける可能性もあります。
そのため、絶対におすすめしない方法となっています。

まとめ
今回は、SEOに関する基本的な情報をまとめてきました。
SEOは、ブログをやっていくうえでも非常に重要ですので、是非この記事をブックマークして、定期的に見に来てください。
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