副業

昇給額の平均は5000円?副業が収入アップに有効な理由とは?

昇給額の平均は5000円?副業が収入アップに有効な理由とは?

日本は長らく、不景気が続いています。

国が発表する数字では、景気が上向きという話も時々出ますが、ほとんどの人はそれを体感していないのではないでしょうか?

それもそのはずで、多くの人は収入が上がっていないのに
・増税
・物価高
によって実質賃金は低下しています。

この状態では、生活が楽になるわけはありません。

では、日本の平均的な昇給額とはどのくらいなのでしょうか?

そして、それを変えるためにはどうすれば良いのでしょうか?

私は現在、サラリーマンとしては管理職として働いています。

後述しますが、一般的なサラリーマンの中では、順調に昇給しています。

加えて、管理職として人事評価を行う立場である事も交えて、昇給についてお話ししていこうと思います。

日本の昇給額の平均は5000円台後半?

まずは、日本の平均昇給額から見ていきましょう。

経団連の調査によると、昇給の平均は、1.84%の5600円台という数値が出ています。

https://www.keidanren.or.jp/policy/2022/010.pdf

しかし、調査企業数が220社と非常に少なく、しかも経団連に参加している企業の名前を見ると、かなりの大手企業も多い。

https://www.keidanren.or.jp/profile/kaiin/kigyo.pdf
これらを考慮すると、昇給額の平均は日本の上積みから、更に上位企業に引っ張られた結果となります。

そう考えると、月3000円の昇給くらいが日本全体の平均ではないかと思います。

実際、ウチの会社でも人事評価が普通の人は、2000〜4000円の昇給になっています。
(振れ幅は階級による違いです)

なぜ日本の昇給はこんなに少ないのか

では、なぜ昇給がこんなに少ないのでしょうか?

日本全体が不景気

日本全体が不景気なことが、最も大きな問題です。

いわゆるデフレ経済が長く続き、
「商品価格は安く、給料も安い」
という状態が続いています。

さらに、先行きの不安定な時代だからこそ
「使わずに貯める」
という方は多く、商品が売れにくい状況になっています。

会社としても、商品が売れないのに給料をあげれば潰れます。

結果として昇給額が低くなってしまっているのです。

内部留保が多い

次に、内部留保。

個人と同じく企業も先行き不安の影響でお金を貯めておくパターンがあります。

例えば私の会社では、仮に社員が全員一斉に辞めた時に、全社員に退職金の満額を払える様に貯めているお金があるそうです。

という事は、退職金がない企業に比べて、社内で使わずに貯まっているお金は増え、給料に回るお金が減ります。

将来の設備投資などにお金を残しておくパターンなど、いろいろな理由で内部留保はされますが、これが多いと昇給額は下がります。

増税

増税も昇給が下がる要因です。

例えば、健康保険料などのお金は、保険料という名前ですが、実質税金であり、これをサラリーマンは企業と折半しています。

という事は、増税で企業が払うお金は増え、
「本来渡す額 - 健康保険料」
を故人に支払う形になったとすると、実質的に昇給額が下げられていることになります。

一度雇用すると辞めさせれないし、給料も下げにくい

日本企業では、解雇や減給が難しいという企業体制があり、これも昇給額が少ない原因です。

というのも、一度雇ったら解雇が難しい場合、給料を上げてしまうと、その後働かなくなった時に企業に対するダメージが大きくなります。

他にも、業績が悪くなった際に下げられないので
「そもそも上げない様にしよう」
という動きになります。

仮に業績による解雇が可能なら、ギリギリまで昇給しても、業績悪化や本人の成績悪化で解雇にすれば、会社が潰れる事はありません。

これが昇給が難しい理由です。

昇給額が少ない個人・企業の問題

昇給額が低い事には、社会的な構造以外にも、個人や企業に依存するものもあります。

仕事の結果が出せていない

個人として仕事で結果を出せていない場合には、昇給額が低くなる可能性があります。

というのも、企業としては
「結果も出していないのに給料を上げる」
というのは、単純にコスト増だけで今後の売上アップの見込みがないため、会社運営におけるリスクが高くなります。

そのため、結果を出せていない場合には、昇給額も低くなる傾向があります。

顧客からお金をもらえていない

顧客からもらえるお金が増えない限り、あなたの給料の上限が決まってしまいます。

これは、企業の営業力が低い場合や、
「今までこの金額でやってきたんだから、今まで通りにやってほしい」
という大手取引先の圧力によるものが大きいです。

わかりやすいのは事務の派遣などでしょう。

事務のようなスキルや能力がそれほど必要ではない仕事の場合
「その仕事にはこれ以上出せない」
という金額があります。

この金額を上げられない限り、会社の売上も上がらず、個人の給料も上がりません。

正確に評価する制度がない

昇給が低い人の中には
「本来は昇給すべき人が、会社の評価制度が曖昧で評価されていない」
というケースもあります。

特に中小企業やベンチャー企業の中には、明確な評価制度がない企業も見受けられますので、そうした会社の制度の影響で昇給額が低いケースもあるのです。

会社で重要視されていない

その会社で、あなたの仕事が重要視されていない場合にも、昇給額が少ないケースがあります。

いわゆる
「代わりはいくらでもいる」
という仕事内容や働き方をしている場合、昇給額は低くなるでしょう。

これは、自分自身の働き方を見直せば直るパターンもあれば、上司がまともな人になったときに解消されるものもあり、状況に大きく左右されます。

管理職もしくはスペシャリストのスキルがない

日本の企業の多くは、
「同じ仕事内容や成果で給料が上がりにくい」
という特徴があります。

海外の場合では、インフレに合わせて給料が上がることも多いでしょう。

しかし、デフレが続く日本ではそういったことは難しく、また出世するなら
「管理職」
「スペシャリスト」
という2つのパターンが一般的です。

年功序列が根強く残っている企業に関しては、これらよりも「勤務年数」が重要視されることもありますが、基本的には
「管理職にならないと給料が上がらない」
という企業が多いでしょう。

そして、昔の企業は管理職のみが正解の道筋という印象を受けます。

「管理職には向いていないけど、現場の仕事でプロフェッショナルになる」

という出世の仕方は、近年生まれたように思います。

そのため、どちらかのパターンで働けていない場合、昇給が少ない可能性があります。

収入を上げる方法

昇給額が少なかった場合でも、これからの行動次第で給料自体を上げることは可能です。

副業

1つ目の方法は、副業です。

これが個人的に一番オススメの方法ですが、本業以外の収入を作ること。

収入を上げるためには非常に良い方法だと思います。

転職

転職も1つの方法です。

副業よりもハードルが高いものの、前項でもお話したように
「会社の評価制度」
などのように、自分の力で変えるのが難しい部分に問題を抱えている場合には、こういった選択肢も考慮していきましょう。

給与交渉

給料は、自分で交渉して上げることも不可能ではありません。

これは、
・自分がやっている仕事内容
・上司との人間関係
・自分が今の会社できちんとポジションを確立されている
などの条件が整っている場合は非常に容易です。

私自身も、交渉して年収で50万円以上アップした経験があります。

資格取得

資格の取得も、会社によっては給料アップに繋がるため、1つの選択肢になります。

ただし、これは今の会社や仕事が
「自分にとって目指すもの」
「好きな仕事」
のように、今後も続けていきたいものだった場合に限られます。

場合によっては、今の仕事が嫌いな人がプライベートの時間を資格取得に使っても、人生の満足度が下がるだけの可能性もあるため注意が必要です。

自己投資

自己投資をすることで、昇給できる可能性が高くなる場合があります。

私自身の経験でいうと、コミュニケーション力を上げるためにセミナーに行ったり、速読などの勉強をするためにかなりのお金を使ってきました。

結果として、コミュニケーション力は上がったと思っており、上司との良い関係もこの時の経験があるからだと感じています。

自己投資と言っても、様々な種類があるので、何をすれば正解・・・はないですが、1つの選択肢として考えておくのが良いでしょう。

会社での昇給よりも副業を始める方が良い?

会社での昇給は、会社に左右されるため、昇給額が低い場合には、副業をするのがおすすめです。

副業の方が収入を上げやすい

副業は、本業に比べると収入を上げやすい傾向にあります。

もちろん、稼げない可能性もありますが、人事部などの関節費がかからなかったり、前述の内部留保が不要だったりするので、同じ仕事量でも手元に入るお金は多くなります。

特に、副業の中には「出来高制」の仕事も多く、私はWebライターをしていた時の収入は時給換算で1万円近くいくため、本業の数倍の時間単価で働くことが可能です。

しかもサラリーマンの場合、結果を出してから昇給まではタイムラグが非常に長いですが、それがないのも副業の魅力です。

副業をやることで本業の昇給もしやすくなる

副業を頑張ることで、結果として本業でも結果が出やすくなる事も多々あります。

私の例で言うと、本業だけの場合
「持続的にビジネスをやっていく」
と言う感覚がなかったです。

しかし、副業で不安定な稼ぎ方を経験すると
・売り上げを安定させるためにすべきこと
・ビジネス立ち上げ後の次のステップ
・人に任せられる仕事を作る
・ストック型の収入の重要性
などの学びを得ました。

ストック型の収入に関しては、こちらを参考にして下さい。

副業におけるストック型のビジネスとフロー型のビジネスのメリットデメリットまとめ
副業におけるストック型のビジネスとフロー型のビジネスのメリットデメリットまとめ副業を始める際に、どのようなビジネスモデルを選ぶべきかは非常に重要です。 ノウハウや自分の今のスキルなどを基準に選ぶのも良いですが、収...

こういった経験をすると、本業でも視点が変わり、長期的にビジネスをやっていくための視野が付きます。

これ、そのまま管理職の仕事だと思いませんか?

管理職の仕事は、売上を上げながら、長期的に会社を成長させるための行動をとっていくのが役割です。

そのため、副業をすることで自然と管理職になるための下地が作られ(個人と組織の違いはあれど)、出世の可能性があがります。

結果、本業での昇給額も上がっていきます。

私で言うと、今の会社は4年目ですが、基本給は月8万円あがりました。

と言うことは、単純計算で毎年2万円ずつ昇給していることになります。

これも全て、副業をやってきた成果だと感じています。

因みに私の会社はゴリゴリの中小企業で、大企業の様な待遇ではないです笑

昇給は業界である程度限界がある

現在昇給が少ない人の中には、「業界による格差」が大きく影響している人もいます。

例えば飲食店では、急激に商品代金を高騰させることはできません。

既存顧客も離れてしまう可能性を考えると、会社としてそういった判断は難しいでしょう。

そうなると
・席数を増やすにも限界がある
・商品代金の値上げも少しずつしか難しい
・人が一食で食べられる量は限られている

と言う状況から、給料の頭打ちは仕方のない事です。

一方で、ネットフリックスの様なサービスを作る会社なら、登録者数が増えればその分売上は増えます。

そのため、やり方次第では昇給しやすい環境を作ることもできるでしょう。

この様に、業界によって昇給額というのは、ある程度限られてしまうのです。

一方で副業は、この縛りから解放される
「転職以外では数少ない選択肢」
でもあります。

そのため、昇給よりも副業を優先する方が良い人が多いのです。

まとめ

今回は、日本の平均的な昇給額について見てきました。

思ったよりも低いと感じた人も多いのではないでしょうか。

特に中小企業では、思ったように給料が上がっていないところも多いでしょうから、物価高騰の影響を受けて、更に生活が厳しいものになっているでしょう。

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ブログは、個人的にもおすすめの副業ですので、是非参考にしてみてください。